クルシマ製作所 WHITE STATUE KITから見るメーカー製レジンキットの解
2017年 11月 08日
成形材料に耐候性白色レジンを使用していますので、そのまま塗装せず組み立て完成することができます。
1/4のビッグスケールで慶子氏の造形物を手に入れられるとは素晴らしい世界線に生まれました。お母さんありがとう。
正直はじめ見た時はめちゃくちゃ感動しましたw
慶子氏の造形も声が出てしまうほど美しいのですが、それよりこの商品企画に胸打たれました。
だってこれまでメーカーから発売されたレジンキットの殆どは、ハイクオリティな抜きで組み立てコストを抑え、カレーレジンないしは塗装済みにすることで塗装の手間を省くといういわばPVCへ追い付くための試みに注力していたのですから。
レジンキットはどれほど良い造形、良い抜きだとしても素組みではPVCのクオリティには敵いません。
そもそもガンプラみたいにパチパチ組めませんしね笑
そこでクルシマ製作所は土俵から降りたわけです。
・・・というのがクルシマ製作所の出した「メーカー製レジンキットの解」なわけですが、、、
というようにメーカー製レジンキットはこれまでいくつかの価値提案を行ってきましたが、なかなか需要を開拓できていないのが実情です。
そこを越えるにはいまのところインジェクションしかありません。
そういった意味でマックスファクトリーのPLAMAXはガレージキットの遺伝子を持ったプラモデルと言えるでしょう。
インジェクションで成型することでプラモデルのコーナーに並び、お客さんもプラモデルとして認知します。
これはすごく大きい。同じ形状の物体だとしてもカテゴライズが変われば認識もまた変わります。
前述したように、これも土俵を変えたということですね。
フィギュアではなくプラモデルとして戦う。クルシマ製作所はジャンルの開拓を試みましたが、マックスファクトリーは既存のマスに届くジャンルに乗り換えました。
ここでまた面白いのが、プラモデルと言っても1/20というスケールで仕掛けてきた事なのですがそれはまた今度。
by yosidakeita4649
| 2017-11-08 08:22
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